후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
北条を発ったのは明治二十年八月であった。明石を通りすぎる時、幼いころからこの地名はよく聞いていたから非常に興味をもって四囲の風物をながめていたのだが、そこで西洋人が海水浴というものをやっていた。女が裸になってサルマタのようなものをつけて海に入ってゆく。「これが海水浴というものか」と、私ははじめて強い印象を与えられた。その時は、淡路を眺めるのがおろそかになったほどの強い印象であった。
それから後も、たびたびそこへは降り立ったり、汽車の窓から見て過ぎたのだが、その時にくらべると、もっと昔風に思えたものである。つまり、最も新しい明石を、その時に見たわけで、明石といえば、いつまでも海水浴と結びついて思い出される。
車はやがて兵庫の町に入り、さびれてゆく町並を過ぎ、神戸の港に面した、当時最高級といわれた――西村屋だったろうか――宿屋に泊った。いまもそのたたずまいがくっきりと目に浮ぶようだが、よくどこの港町にもあるような普通の手摺つきの表二階の家で、縁側も雨戸もかっこうの宿屋だった。海岸は草土堤になっており、石垣は築いてあったが、上の方は芝生で、草も生えていたように記憶する。