후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
出てみると、「ご主人に伯州へ来てはいただけまいか」という依頼で、わざわざ二、三人の使いが、伯州赤碕の町から訪れたというのである。つまりその土地で新しい漢学の塾を開こうとしたが、適当な先生がいない。いつも辻川地方を訪れる金扱き屋の話では、この家の主人はいつも本ばかり読んでいるところから、いい学者であろうというのである。
ちょうど父も、家計が貧しい時ではあり、その要請を容れて、赤碕へ赴くことにした。家を出るとき、父が歌一首をよんだのを、当時七、八歳だった私は憶えているのだが、このような歌であった。
いにしへは松をたのみし因幡山見つつ旅ゆく人もありけり
恐らく「まつとし聞かばいま帰り来む」の古歌が父の脳裡にはあったのであろう。
家族を離れて他郷の漢学塾の先生になった父は、世間に疎い人でもあって、ひどいホームシックにかかった。一年あまりで帰村することになったが、その時に送る人もなく、お伴一人だけつれて、岡山県津山の方を通って帰って来た。よほどひどい神経衰弱だったらしく、知り合いの後藤という津山の医者が、好意から父の所持金を預かって、後で送り届けるような方法がとられたそうである。