후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
父も人に教えることはしなかったが、歌を時々は作っており、姫路藩士で後には姫路総社の神主もした庭山武正という人とも、歌の上で親しく交わっていた。私も庭山氏に可愛がってもらい、よく書物を借りたり、写させてもらったりした。
父の歌で感心したのは、下総に移ってからの作であるが、
はかなくも今日落ちそむるひとはよりわが身の秋を知るぞ悲しき
という一首である。たまたま一本の歯が抜け落ちて、父はわが老いゆく身の悲しさを感じたのであろうが、私は当時すでに「秋一葉」を知っていたので、その感慨もひとしおであったわけである。また次のような歌もあった。友人たちはみな都へ出て偉くなってゆくのに、自分は神経衰弱のためにそれも叶わぬという、田舎にくすぼる忿懣を歌に託したのであろう。
奥山は住みよきものを世に出でて立ち舞ふ猿や何の人まね
私の和歌の師松浦辰男先生の高弟に三田弥吉(葆光氏の妹婿)という人があった。私は若くしてこの人にさまざまな話をきかされたのであるが、例えばこんな話もあった。
香川景樹の『桂園一枝』に、
夜光る白玉姫を見てしより心そらなりつちは踏めども
という一首があるが、これは景樹が大志を抱いて上京し、浅草の待乳山に夕踰館という私塾を創めたが、いっこうに門人が集まらず、近くの吉原にばかり行っていて、白玉という妓に心を奪われて作っ