후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
それらが街道をしばしば往来したのが、私の七つ八つだから、明治十五、六年くらいまでのことであった。屋外労働の道普請などもさせていたようだが、中には無害で逃亡の怖れのないことが判ると、普通の人の家へ、二人、三人と連れて来て労働をさせたものである。つまり今のように監獄の設備が十分でなく、中で働かせる面積も少なかったのであろう。私の家にも青い着物と赤い着物を着たものが二、三人来て、唐紙のはりかえや障子のつくろいなどの仕事をしたのを覚えている。
その時に、今でも記憶していることがある。監視人が自分の勝手な用をするために、座を外そうとして、「おい逃げんなよ」というと、囚人の方は、黙っていてから、後で小さな声で、「ヘェンだ、逃げようと思えば、いつだって逃げられるよ」といって、笑っていたことを憶えている。
もう大変純情でおとなしくなった囚人ばかりを連れて来るのだろうから、そんなことをいいながらも決して逆いはしなかったらしい。このころのことは、制度として何かの記録の上に残ってはしないかと思う。その監獄はどこにあったか、場所は知らないが、隣村川辺の屋形という所で、そこには郡役所もあり、色々の公の役所があった。