후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
井上の養父は碩平といって、一時姫路病院に勤めてなかなか評判の高い医者であったが、通泰はこの時代に貰われていった。いくつの時に村へ帰って来たか、私にはもちろん覚えはない。ただ他所の子供より比較的早く、十四、五歳で東京へ勉強に出たことだけははっきりしている。東京には姫路の学者で、国富重彦という人がいたので、その人などの世話になっていたのではないかと思う。大学予備門のまた予備校みたいな所に入って、簡単な勉強をし、それから大学予備門にいっていたようだが、その留守中、私は井上家を一番の娯しみの場所にして出入した。行けば非常によく世話をしてくれたし、そのうえ家は立派なので、始終遊びに行っていた。次兄の養父母のことは、今もよく覚えている。
井上の家では、たった十一歳の通泰を養子に貰った時、なかなか居付かないので、どうかして居付かせようとして非常に苦心をしたらしい。子供の私は大人たちのこういう話をよく傍で聞いていた。例えば養母が、次兄が寝てからも枕元にお菓子とか玩具とか、欲しそうなものを置いておくとか、近所の男の子を二人ばかりえらんで、兄の好きな時、何時でも遊びに来てくれるようにしてあって、いっしょに遊ぶ部屋をこしらえたり、ありとあらゆる方法をつくして、兄を居付かせようとしたものらしく、それを聞いて、幼かった私など、