후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
他に適任者がないというので、『日露海戦史』の編纂をさせられると、また凝り出した。そして法制局の私を訪ねて来て、日本の法制にはどうして仮名遣いが二通りあるのかなどと聞く。法律と勅令とを作る人が違うからだというと、どうして勅令の方で法律にゆずらないのかときく。法律の方が間違っているからだと答えると、仮名遣いがどうとかこうとか、そんなことばかり苦心して、終いには海軍きっての言語、国語学者になってしまった。それも一般の国語学者と交際してゆけば、世論にのって新しい方に行けるのだが、向うから話しに来る人は別として、こちらから聞きに行くということは決してしない。彼自身の言語観、国語観があって、大きな本を出したりした。『日本言語学』という本であるが、奇抜なだけでシステムも何もたっていなかった。さらに手をのばして『太平洋民族誌』等も二つ三つ出版したが、何れも専門の学者たちからは、甚だ尊敬せられない本ばかりであった。海軍に居づらくなったわけだと思う。
私ども下の三人兄弟が、程度はちがっても同じような傾向をもっているということを、今になってしみじみと考えてみるのである。