후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
信綱さんは小さい時からお父さんに連れられて、各地を歩いたらしく、博文館の『続々紀行文集』の中に、父子いっしょに福井から金沢の方を歩いた時の紀行が出ている。お父さんの遊歴に子供を連れるのは、いいこともあるが、子供にとっては遠慮すべきこともあって、あまりいいことともいえない点もいろいろあったらしい。
小さい時から遊歴した人といえば、私が大変力をいれて本にした菅江真澄の経歴も、多分そうではないかと私は想像している。一生放浪性を帯びて、各地を歩き、一定の所に落着いて何かするということのできない人になったのは、真澄もきっと小さい時、親か叔父さんに連れられて歩いたのではないかと想像している。この人は三河の生れで、真澄自身の書いた文や画がたくさん残っており、父親の書いたものも残っているほどであるのに、三河のどこの人か、今もってはっきり判らないのである。最後は秋田の角館で死んだが、墓は土崎にある。
佐佐木さんの方は、やがて弘綱さんが東京に落着いて門戸をはったので、遊歴は止まってしまった。後に法学博士になった添田寿一も、遊歴からはじまり、後には落着いた例である。私も早くからませていて、いろいろのものを読み、どちらかというとその危険性は十分にあった。