후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
木戸君からいろいろなことを教えてもらった。「これをよく見て行き給え、これが“尾花がもとの思い草”というものだ。薄の根元に生えているラッパのように、先の開いた綺麗な草だが、この辺では煙管草と呼んでいる」と、そんなことも教えてくれた。思い草というのは『新古今集』などにたくさんうたわれていて、たしか和泉式部のうたに、
野辺みれば尾花がもとの思ひ草枯れゆく冬になりにけるかな
というのがあった。
木戸君とは水戸までであったか、あるいはその途中までであったか、同行して別れた。その親切な先輩の忠太郎君は、前から学校で知ってはいたが、話したのはそのときが初めてだったと思う。
水戸に泊って常磐神社にまいり、夏の盛りだったが、宿賃が二十二銭、やっぱり弁当がついていた。そのころ弁当は多分三銭くらいなものだったのだろう。その翌日は太田の西山荘(西山公徳川光圀の別荘)も拝見して、一泊した。それから海岸に近い松林の中にある村越の虚空蔵様に行った。今日の東海村原子力研究所の近くである。それから磯崎に行った。ここは那珂の港からもう少し向うにあって、大洗と別なところである。そこに一泊し、翌日は銚子泊り。