일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こきょうしちじゅうねん

故郷七十年

柳田 国男

柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면

아오조라 문고

宮入さんは一時、京都で教授をしていて、家が広かったので、弟の静雄を預かってくれた。私は東京にいて、高等学校に入る準備をしている間に、弟はしっかりした人間であったから、京都で一人で勉強して、海軍兵学校に入り、私が高等学校にいるころには少尉候補生となり、私が大学に入った時には、もう少尉になって世に出たわけである。

末弟の輝夫は静雄と反対で、母親にばかりくっついている秘蔵っ子だった。下谷練塀町の小学校に通って、自分の好きな子ばかり集めて遊んでいた。市河三喜さんも同じ小学校だったが、輝夫より二、三年下とかいう話である。

この御徒町にいた時代が、私のためにいろいろ新しい力ともなり、偉い人々を識る機会ともなった。今もよく記憶しているが、そのころは徳富蘇峰さんが文筆界の中心になっていたようである。文壇という言葉も、このころ田村三治などの仲間がはじめて使い出したとか、田村からきいたことがあった。したがって当時は文壇人という者が非常に少なく、徳富さんに招ばれるということが、一つの登竜門になっていた。三十人とか四十人とか集まったが、やはりいちばん余計に威張ったのは小説家の方ではなかったらしい。