후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
堀家は後に、信州飯田から播州に移った脇坂家のあとに入って、飯田に国替えになった。
堀家はもとは越後高田にあって大々名であったが、ある疑獄事件の為に、お家断絶になってしまった。しかし幕府はあまりきびしすぎると思ったのか、真岡の付近に三千石の知行を与えられていた堀の分家の旗本を大名に取り立てて、烏山で一万五千石に封じたのであった。急に大名になって侍が欲しくなったので、それまで帰農していた私の柳田の一番先祖がそこに抱えられたのである。
さて堀家に召し抱えられた柳田の先祖は、柳田勘兵衛といって(勘兵衛、清兵衛というのが代々の通称であった)なかなか役に立ったものと見え、中流以上の役についている。この人から四代目に里右衛門という人があり、非常に働き手だったが、どういうわけか四十になっても妻帯せず、御側御用人をつとめていた。時の殿様は、後に大変遣り手になった人だったが、若い頃はどうも身持が修まらなかった。里右衛門はそれを諫めるために切腹をしてしまった。親はすでに隠居していたし、子供は勿論いない。吃驚した殿様はその為に改心し、自ら里右衛門の為に碑文を書き、これがつい最近まで飯田にあった。