후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
何しろ船も見えず、そこに川が流れていることも知らなかったからである。水害の多い所だから出来たのだろうが、その川の屈曲しているところに、約一里ほど長い中の島が、かなり急流に洗われながら横たわっていた。布鎌といって、初めはむろん砂っ原だったのだろうが、地味が豊かなので、誰かが行って畑作開墾をやり、そして松を植えたらしい。そこへ屋敷が出来、部落ができた。茨城県側から見ると、手前にある松林と向うの中洲の松原とが一つの地続きになったように見えていた。この陸地続きに見えている間を、白帆がいくつも通って行くのを見たのだから、私が、はじめ吃驚したのも無理はない。利根の川口から十七、八里も溯った所の松原の上を、そんなふうにして白帆が三分の二ぐらい姿をあらわしながら上下している。
これほど変った景色を私は大きくなってからも知らない。郷里の辻川は海から三、四里しか離れていないが、それでも海を見、船を見ようとすれば、かなり高い山の上に登ってちらっと眺め、「ああ海が見えた」といって喜ぶくらいのものであった。今までついぞ白帆など見たことのなかった私にとって、このように毎日、門の前からほんの少し離れたところを、何百という白帆が通るというのは、本当に新しい発見であった。