후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
しかしその木がいったい何という名であるかは長らく知ることもなかった。
ところが、後年になって、ふと嗅ぎとめた焚火の匂いから、あれがクロモジの木であったことに気がついたのである。
そして、良い匂いの記憶がふと蘇ったことから、私の考えは遠く日本民族の問題にまで導かれていったのであった。
あの木を福木と呼んで、正月の餅花をつけるのに使う風習が、播州や但馬あたりから山陰・中国筋にまで分布しているが、クロモジというこの木は、樟科に属していて、その特性として、一つは冬に入って落葉することと、一つは分布がずっと北の方に延びていることの二つがある。最初は津軽海峡までが北限であろうかと思っていると、北海道にまで分布していて、知里真志保君の話ではアイヌもその木のヤニを医療呪禁の用に供していたということである。現在では妻楊子の材料として知られ、ある地方では、この木から出る膠を膏薬の材料に使うらしいのであるが、木の名の由来を、故牧野富太郎氏のように、木肌に黒く文字みたいなものがあるからというのは如何であろうか。ほかにアオモジ・シロモジなどという木もあることを知れば、必ずしもその説は首肯しがたいように思われる。