轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

えどさんごくし

江戸三国志

吉川 英治

「報知新聞」報知社、1927(昭和2)年10月~終号未詳

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 577,271 字 · 1141 页

青空文庫

真面目です。

その口吻の真剣さは、やがてふわふわしていた手下たちの気をひきしめて、唾をのむ音もゆるさない。

そこでかれが話すところには。

短剣というのは正寸一尺一分、黄金づくりの柄にすばらしい夜光珠を埋めこみ、刀身の一面には南欧美少女の面が青金で象嵌してあるとのこと。もとより鍛冶も持ち人も羅馬の人で、かの国の王族だったと申します。

その者は、日本でたしかに命を終ったが、年も月も場所も、今ではおぼろにもただすよしがないともいう。

「夜光の短剣が見つかれば、ある王家が亡びずにすむのです。誰でもよろしい、それを手に入れてくれた方と何万金でも取引します」

熱心に南蛮船から流布されたことが、抜け買いの者からだんだん波及してきて、その捜索が江戸へ移るにつれ、当然、緑林に息を吸う以上その顔色をはばからなければならない日本左衛門へ渡りがかかッて、果ては、かれをこの探し物の中心にもり立ててしまったわけである――ということも、この際話のついでに釈明しました。

あの、四ツ目屋での、伊太利珊瑚と紫頭巾のいきさつ。

それも実は、日本左衛門が、こいつは? ――と首をひねッた敏覚からつけてみた事で、その暗示から山屋敷をこえ、一歩進んで、官庫の中をこうかき廻したのも、まったく、端た金や珊瑚のカケラの小慾ではなく、目的は夜光の短剣、あるいは