轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
「報知新聞」報知社、1927(昭和2)年10月~終号未詳
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 577,271 字 · 1141 页
と、人形師の梅市、蓑直しの安蔵、針屋の丁二郎、そう三人がぐるりと向きを変えて、またその古屋敷を不審そうに見直しました。
もの蔭に潜んでいたおりんは、この屋敷には不審はないが、その人間が不審にたえません、その言語がいぶかしい。なんとしてもただの人形師や蓑直しとは思われません。
「とにかく、山の会堂へこのことを報らせて、ヨハン様に来てもらおうじゃないか」
こういったのは針屋の丁二郎です。すると蓑直しの安蔵が、
「いや、これが鶏血草と極まれば、何もヨハン様の御苦労をかけるまでもなく、おれ達三人でその下を掘り返してみたが一番早い」
「そうさ」と、人形師の梅市も同意の顔で、
「山の会堂へ報らせに行ったり、ヨハン様を連れて来たりするうちに、どんなやつが横合から出て、掘り返してしまわないとも限らない」
「じゃあ一つ、掘って見るか」
「鍬があるか? 鋤もほしいが……」
「あるだろう、物置に」
「なにさ、道具は手近に揃っているよ」
と、梅市は弾んだ声で、
「それ安蔵、丁二郎。どれでも一丁ずつ手に持ったり」
と、縁下へもぐり込んで、そこにほうり込んであった鍬や鋤を投げ与えました。
「おっと。