후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
ナライの風・ダシの風・アイの風
布川付近のイナサの風は、利根川の平和な時には船に帆風を与えて、幾艘となく白帆がのぼってゆくが、春の雪解けのころになると、上州越後の山々に吹きつけて、山の雪をとかし、利根川の大水となり、下流の人々を脅かしていた。こういう例は他にないように思われる。そのためか、布川のように陸地の方のことしか知らない農民までが、イナサの風を知っていたのである。
日本の文化の移動は、陸地を歩いて北の端まで行ったように考える人もあるが、昔の日本は山が嶮しく陸路の交通は困難であった。事実日本海側の海上交通は早く開かれて、津軽海峡を通り越し、少し太平洋側に出てから、東側を北に上って来た文化と出会っているのである。このような古い日本文化の移動の跡を知るには海岸の研究をしなければならず、それには風の名前から入ってゆくのがよいと思っている。
ナライの風・ダシの風・アイの風
風の名称にはまだいろいろある。
ナライというのがある。これはどちらかというと、太平洋岸の東京、神奈川など狭い区域で使用され、西の方ではあまり聞かない。北から吹いてくる寒い風のためか、船方でない者も、よく知っていた。