후리가나로 읽는 일본 고전
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
柳田 国男의 故郷七十年(こきょうしちじゅうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 257,350자 · 507화면
後にはこの生野街道から近い所にあった監獄はなくなったが、そのころはきっとごく簡単な造りで、逃げようとすれば直ぐに逃げられるものだったのであろう。
もう一つ思い出すのは兵隊のことである。姫路の鎮台が演習であの辺に終始出動した。そんな時、人家を指定して、あそこの家に五人とか三人とか割振って泊りこませる。村でいちばん情なかったのは、三木家であった。長い間きれいにふきこんだ玄関を泥靴のまま上るので、ゴザをしき、座敷の方は畳をすっかり上げ、部屋の回り四分の一だけ、ベッドみたいに畳を残しておく。兵隊はそこまで泥靴のまま上って行って、畳に腰を下し、足を床板の上に投げ出してゴロンとなり、寝るのも、どうもそのまま寝たらしい。最初は軒並に泊りこみ、どこを中隊本部にするとか何とか否応なしに決めたが、そのうちに兵隊の出歩くのが減った。そして、前もって個人的に交渉してから割振りの人数をきめるようにしていたが、それも面倒になったものだから、宿屋とか、お寺とか、学校とかを使うようになった。食事の方はどこかでまとめて炊き出しをして、各宿舎に配給したものらしいが、よくは判らない。