轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
それでもわたしはいく
それでも私は行く
織田 作之助
「京都日日新聞」1946(昭和21)年4月25日~7月25日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,708 字 · 181 页
七
「だって、その人達は結局落伍者じゃないの。いつの時代にも落伍者はいるわよ。生活能力のない落伍者のことまであたしたちはいちいち考えなくちゃいけないの」
「みんな同じ日本人じゃないか」
「だって……」
と、宮子は鶴雄のむきになるのが面白いらしく、
「――ひとのことは放って置いたらどう……? 日本人て、大体他人のことを干渉しすぎるわよ。結局島国根性なのね。修身の教科書だけしか生き方を知らないのね。人の悪口さえいってれば、気がらくなのね」
「何……?」
鶴雄は本当にカッとした。
宮子はぐっと飲み乾して、
「あんた、怒ると、本当に可愛いいわね」
「撲るぞ! こいつ!」
「撲ってよ! 撲ってよ! 思い切り撲ってよ。よウ!」
宮子はそういいながら、ぐっと鶴雄に近づいていきなり身体をもたせかけて来た。
七
宮子は兄の小郷虎吉と同じ淫蕩の血を持っていたが、しかし、さすがに女であったから、少しは自分を浅ましいと思う気持は残っていた。
だから、いきなり鶴雄に身体を凭せかけて行きながら、昨夜下鴨の家で鶴雄のいる浴室の中へはいって行った態度といい、今日、鶴雄をあざむいて、ちぎり家の別館へ連れ込んで口説こうとしている態度といい、