轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

それでもわたしはいく

それでも私は行く

織田 作之助

「京都日日新聞」1946(昭和21)年4月25日~7月25日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,708 字 · 181 页

青空文庫

十一

「じゃ、梶君が自白したのは……」

「君勇をかばうつもりだったんですよ。とにかく君勇は自分の好きな鈴子の身代りになってくれたんですからね。それに、一度は小郷を殺そうとしたこともあるんですからね」

「弓子が自白したのは……?」

「梶鶴雄をかばうつもりだったんですよ」

十一

「なるほど、みんながみんなを、かばおうとして自分が犯人だと言ったわけですね」

と、小田は微笑した。

「そうですよ。誰を調べても、自分が犯人だと言うので、弱りましたよ」

と、司法主任は笑った。

「三好の刑はどれくらいでしょう」

「さア、自首したのだし、ものを取ったわけではないし、そう重くはならないでしょう。――それに、三好は小郷を殺してすぐ自殺するつもりだったし、少しぐらいはいっていても、自殺するよりはましでしょう。君勇は三好のために弁護士をつけると言ってますよ。着物を全部売ってね、芸者をやめるそうですよ」

「へえ、芸者をやめるんですって」

「ええ。つくづく芸者稼業がいやになったといっていましたよ」

「ほう……?」

「鈴子も舞妓をやめてしまいました。母親がびっくりしましてね」

「えっ……? 鈴子が……? 僕は梶君に鈴子を身受けする約束をしたんだが……」