Japanische Klassiker mit Furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
がクルマゴと呼ばれる理由である。
クルマという言葉が今とは大分ちがうのである。生れかわりということを誰もごく普通にみていたことがよく分る。
こういう考えを疑わずにもっているところへ、義太夫という文学があらわれて、何かというと「二世も三世も女夫じゃ」などというので、無学な民間の側では、いよいよ生れかわりということが、非常によく頭に入っていたのである。
ただ漢学や国学をやっている連中の側だけは、かえって書物にわざわいされて、何のことだか判らないままに、「地下の霊」とか「在天の霊」とかいって来たわけであった。この点は本当にどうかして両方を共通にして、どちらかが考え違いであるとか、判断が誤っているのであるとか、あるいはまた、ある程度まで無学な者の気持も認めてやらなければならないとか、しなければいけない。「田舎に行くと解らん人が多いからね」などといって、さも自分らとは別だといわんばかりのことをいう人が時々ある。しかし同じ人種で、同じ言葉を使っているのだから、少なくとも両方の意見を交換してみた上で、どっちが本当かということを究める必要がある。
日本のように借物の文字で記録を作っている国では、無学な人だけが迷惑するようなことになってしまう。