Japanische Klassiker mit Furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
木地屋のこと
それが自然に、天然現象で水の中へ落ち、そして朽ちて失くなってしまうことを期しているらしいのである。東京付近に大変多い洗足とか千束とかの地名は、ちょっとこれでは説明がつかなくなるが、ともかく私は洗足(千束)とか菖蒲谷などの地名と古代葬法の痕跡とに、きっと繋がりがあると思っているのである。
幼いころ毎日のように後の丘にのぼって眺めた市川の洗足が、今も私の心から離れずに、この問題を考えている。
木地屋のこと
ふるくから山奥の原始林地帯に入って、木地の材料を求め、これに加工していろいろの木器を造って里に出していた木地屋の生活には、われわれとして研究すべきものがたくさん含まれている。小倉とか小椋、大蔵など、オグラという言葉は、私は山上の「小暗き所」という意味だろうと思うが、こういう苗字や地名は、大体において、この木地屋に縁由があると見られる。
近江の君ヶ畑や蛭谷などを心の故郷としたこれら同業の人々は、近江、伊賀、伊勢はもちろん、北陸にも東海にも東北にも、また中国から西国の果ての九州の島々にも、いたるところその足跡を残している。
田中長嶺の書いたものとして世に知られる『小野宮御偉績考』