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Japanische Klassiker mit Furigana

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こきょうしちじゅうねん

故郷七十年

柳田 国男

Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme

Aozora Bunko

『山の人生』

その中には、長井金風という、明治になってからの人としては珍しいほどのすぐれた漢学者などもいた。江見はどういう動機からか、考古学にかぶれて、暇さえあれば発掘などをしていた。土器の把手をたくさん集めたり、どこのものか判らない土器もあって、ただやたらに集めていたらしい。少し眉唾だったのかもしれないが、「江見はもう一万点も集めているそうな」などというような話を聞いたことがある。今の考古学とはまるでちがった行き方だった。

晩年には押川春浪などの天狗倶楽部に関係して、『武侠世界』の豪傑連とつき合っていたこともある。江見郷というのが美作の東部にあるから、先祖はそちらから出たのかもしれない。播州に近い地方だったので、赤穂との縁が結ばれたのであろう。その赤穂出の母堂は大変昔めいた人で、一人息子が粋筋の婦人と結婚したことには不満があったとか聞かされたことがある。

『山の人生』

私が法制局の参事官になったのは、明治三十五年の二月で、大正三年までいたのだから、私のいちばん若い盛りの時をそこで過したわけである。仕事としては、どれもみな威張ったり、得意になったりするのに足るようなものばかりであったが、たった一つだけ、皆の嫌う仕事があった。