Japanische Klassiker mit Furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
北斎漫画のことなど
兄の方ではこっちに引張りつけようと努めていたのだろうが、私の方ではむやみにいろいろのものに目を通していた。後に両親が来てからは、まるで形勢が一変してしまった。やかましいことばかりいうものだから、私もだけれど、長兄も大変緊張してしまった。
この二十二年の秋までの二カ年というものは、悪いこともいろいろおぼえたけれども、何だか自然の生活といったものが分ったような気がした。
考えてみれば播州の三木家についで、布川の小川家は第二の濫読時代を与えてくれたのであった。
北斎漫画のことなど
次兄が私に歌の本を送ってくれたように、私は播州に残っていた末弟の輝夫へ錦絵などを送ってやったことは前にも記したが、弟はそのころ立場に憩う人力車の背後の武者絵などで、絵画への興味をもちはじめていたらしい。弟が両親といっしょに布川に来てからと思うが、いっしょに北斎漫画を見たことを、今もはっきりと思いおこすことができる。あのころとしてはずいぶん高い本であったが、金はいつも兄から貰って買っていた。
葛飾の北斎が浮世絵をあまりたくさん描きすぎて、何かもっと民間の生活と交渉をもちたくなった。