Japanische Klassiker mit Furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
茶の話
ところが九州の山間に入ってみたところ、いたる所で野生のお茶がとれるのである。筑後八女郡の黒木にはお茶の試験所もあったが、ここのお茶は全部栽培したのではなく、山から野生の茶をとって来て精製しただけというのであった。
そこで私は茶の歴史について一つの発見をし、新知識を得たのである。
茶の話
黒木にあるお茶の試験所で扱っている茶は、全部山に野生したもので、栽培したものでないのみならず、九州全体には、この野生の茶を今ものんでいる所が多いのである。
黒木では、これで紅茶を製って外国へ輸出してみようという大胆な計画まで、明治の末期にはあったらしい。
黒木という所は、ずっと山に入って行く道にあたり、町の両側がザクロの並木になっている、極めて古風な町であった。そこで山茶を根元から刈って来て、茶を精製するというのである。
九州の、ことに南部の海岸の人たちは、このお茶がなかったら、働く張り合いがないというほどで、この番茶を大変な分量送っている。九州の山で焼畑耕作をすると、最初に生えて来るのは山茶だそうである。ところが、沖縄や奄美大島にはかえってそれがなく、全部内地からの輸入茶を飲んでいるらしい。