Japanische Klassiker mit Furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
交友録
黒坂達三君のこと
といって、大変ほめて話してくれたのである。
私らは要するにそんな空気の中で育った人間で、昔の仇討時代とは違うが、過渡期のいろいろな矛盾だの撞着だのを体験して来たものである。
交友録
黒坂達三君のこと
和辻哲郎君と私との共通話題になる播州人が一人ある。姫路の人、黒坂達三君のことである。お父さんの黒坂淳三郎という人は、漢詩をやるので、私の父のいわばお弟子のようになっていた。父が北条にいたころ、月に一ぺんぐらい、姫路から来て、詩を見てもらったり、話を聞いたりして帰って行った。私がもう東京で役人になってから、手紙をもたせて子供を二人よこした。長男は軍人になって独立していたので、次男と三男をよこしたらしい。
次男の方は近年亡くなったそうだが、ドイツ文学をやり、高等学校の先生になり、鹿児島の造士館にずいぶん長く勤めていた。三男の方が、この黒坂達三で、私の旧い日記に非常によく出てくる。次男が、どちらかというと、実際的で、実直だったのに比べて、達三は無口で、どこか違った所があった。私が声をかけてやるので、たびたび私の所に来、後には自分の前途の相談までするようになった。