Japanische Klassiker mit Furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
播州帰省
私の義姉にあたる矢田部良吉夫人なども、後家になってから、子供を育てながら若い書生さんたちの世話をよくしたものであった。リヨンに腰を落着けてしまった滝沢敬一君や、上野直昭君にしても、みんなその仲間であった。家が広かったのでそんな楽しみをしていたわけであろう。
播州帰省
私はしょっちゅう播州の人と交渉があるので、どうも頻繁に帰ったような気がしているが、古い日記を繰ってみたところ、案外その度数は多くないことが判った。十三の年に郷里を出てから後、十九の年、第一高等学校に入った時帰ったのが、まずはじめである。
前にもふれたが、ちょうど京都に行っていた弟静雄もやって来て、しばらく兄弟三人くらしたことをおぼえている。
私も静雄も、大分大きくなっていたので、二人で但馬まで歩いて行ったことがある。そのころはまだ播但線がなかったから、歩いたわけである。東京に帰って、父母に郷里のことを話したけれども、両親が離郷してからまだあまり時がたっていなかったので、それほど珍しそうにも聞いてはくれなかった。
そのつぎに行ったのは、私が大学に入ってからであった。しかし帰京して郷里の移り変りを話そうにも、その時はもはや両親とも亡くなっていたのは残念であった。