Japanische Klassiker mit Furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
苗字の研究
苗字の研究
大事な問題だが、あまり人が取り上げない問題、私はこういう問題があると、自分がしなければならないと、いつも真面目に考えて来た。家内にひやかされたり、子供に不思議に思われたりしたのは、やはり私も弟どもと同じように、一つのことをやり出すと凝ってしまう癖があるからであろう。
一時は苗字に興味をもって、カードを作って分類したりしたものである。そのうち馬鹿らしくなってやめたが、苗字のコレクションをすると非常にいろいろのことが分ってくる。ある土地に固定して動かない苗字がある。例えば鮫島とか、伊集院とか、地名をそのまま名乗っているのは、当然その地名のある鹿児島ということが分る。ところが中村、小林、山田などいうのは、かえって起源が分らない。そのうち小林の方は、群馬県の方に小林という非常な豪族があったのが拡がったらしい。渡辺というのも摂津の渡辺だろうと思う。長谷川というのも多い姓であるが、あれは越後の長谷川がいちばん元で、あの一族が遠方へひろがってゆく習慣があったと見てよい。その点はっきりしているのは鈴木という一族である。辻川で私の家の地面を買取ったりしたのは、鈴木という姓の家であった。