Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こきょうしちじゅうねん

故郷七十年

柳田 国男

Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme

Aozora Bunko

郷土研究会

その時に芥川も来ていて、菊池が命令的に「おい芥川君、君、柳田さんを送れ」といったので、二人で話をしながら帰った。二人が「小学生全集」を出している時だったから、「どうして君、あんなものに手を突っ込んだの」ときくと、「ええあれは菊池君ですよ。あの人は強い人で、何でも私にさせるんです」というような、少し泣き言じみたことをいって別れたが、それから間もなくの自決であった。

私にはもう一人「河童」のお弟子がある。それは泉鏡花君で、泉、芥川の両君は私のよい河童のお弟子だといって、いつも笑うことであった。牛久沼の小川芋銭君はまったく独自の河童研究で、文通はしたが、とうとう会わずにしまった。

郷土研究会

明治四十三年の秋ごろ、新渡戸稲造博士を中心に郷土会を創立したが、その定例会員は石黒忠篤、木村修三、正木助次郎、小野武夫、小田内通敏、牧口常三郎などという人たちであった。そのときのことは、私が筆記した「郷土会記録」にまとめられている。石黒忠篤君は、今では政治家になってしまったが、もとは本当のわれわれの仲間であった。大学にいるころから、私どものやっているものを読んでかぶれていたらしい。