Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こきょうしちじゅうねん

故郷七十年

柳田 国男

Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme

Aozora Bunko

英人・本尊美

あのあたりの座敷は庭からまわって入れるように、縁側の外にもう一間だけ庭を造り、その外側に作った囲いは夏になると開けひろげてある。そのために家の中に土間があるように広々として見える。細君も非常に喜んだ。外山家の子供たちが、小学校を出る時に歌う「蛍の光」を歌ってきかせてくれたので、那須君が「あれはバーンズのロングサインのメロディをとったものだ」というと、細君はそれではといって、その本歌を歌ってくれた。外山家の家族も皆一緒になって歌ったが、それから何年か後、私がロンドンに行ってスコット家を訪ねた折、夫婦して越後の田舎の家を懐しがっていた。細君はすでに亡くなったが主人はまだ元気で、時々手紙をよこしてくれる。今度の戦争のあとでもすぐ、どうしているかと便りをよせてくれた。年は私より十歳も上である。じつに印象に残る夫婦だった。

英人・本尊美

ついでにもう少し心に残る外国人のことをのべてみよう。たいていは私が日本文で書いて出す手紙を喜んで読んだ人たちである。

大正六年、私が香港に行った時、そこのイギリス総督の私設秘書をしている人で、ポンソンビ・フェーン・リチャードという大変な日本通の人がおった。