Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

こきょうしちじゅうねん

故郷七十年

柳田 国男

Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme

Aozora Bunko

町の学者

そのころが国木田の家として、いちばん穏やかな時代で、間もなく両親とも亡くなった。

一身上の事件をひき起したりしたが、「民声新報」というのを編集していたころの独歩は、大分融通が効いて、良い着物を着て、郷里の者などが訪ねて来ても、長い間待たしておいて、私どもとしゃべったりするほど勢が盛んであった。

西園寺侯の私設秘書みたいなこともしたが、初め自分であんなに文才のあることを悟らないで、代議士に出る気をもっていたらしいのである。

私が柳田姓になったばかりの明治三十四年のころ、私としげしげと往来しはじめていた。何しに来たか分らんような日に突然やって来て長く喋って行くが、表に車を待たしてあったというようなことが何遍もあった。

町の学者

若い時から、いろいろの文壇の話や文壇人のことを知る機会をもった私は、やや年をとってからでも、遅塚(麗水)なら知っているとか、田山(花袋)なら懇意だとかいったことを、少し憎らしい位、口にしたようである。正しく文学青年の一つの見本にほかならなかった。自分では何も創作しないでいながら、文壇については聞きかじって知っていることばかり材料にして話すのである。