Japanische Klassiker mit Furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
但馬の鶴山
そんな風なものが、田舎の生活と交渉なしに、私の家を支えていたことが知られる。
こういう気風のあった家に、私の母のような負けん気の強い女の血筋が入ったのだから、半ばは運命のようなものを感じて、私らもあまりそれに抵抗しない方がいいとまで考えるようになった。
但馬の鶴山
明治の初年にほんの四、五年ではあったが、市川と円山川とに便船の連絡が開かれて、播磨灘と日本海とが結ばれていたことは前にものべたが、先ごろ上京中の詩人富田砕花君の来訪を得て、あの方面のことをいろいろ話し合ったので、今日はそれについてのべてみることにしよう。
播磨路から但馬の生野に入る道は今も峠を越えるわけだが、以前の峠はもう少し違った所にあった。その峠を越えた下が真弓で、そこまで市川がずっと曲って入り、生野の小盆地に続いている。生野の町を離れてもう一つ小さな峠があって、そこを越えると円山という小部落がある。昔は朝来山といったらしい。それから下流の海に入るまでずっと円山川である。円山の近所に鮭ノ宮といって、昔は鮭が海から産卵のためにそのあたりまで溯って来たというが、おもしろい話である。
明治になるまで便船は北の海から豊岡までは来ていたらしい。