Japanische Klassiker mit Furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
それにはさすがの平田篤胤も賛成することができなくて、根の国というのは月の中にあるんだなどといい出している。
しかしながら今では神道がじつに寂しい状態におかれている。日本の信仰はどの点において仏教と対立するのか、それもだんだんとわかりにくくなっている。年寄りにきいても判らず、学問のある者はみな漢籍を引き、また国学をやっている者は本居先生の説など引く。じつをいうと書物ばかりで研究している者は本当には判っていないのである。日本人の信仰のいちばん主な点は、私は生れ更りということではないかと考えている。魂というものは若くして死んだら、それっきり消えてしまうものでなく、何かよほどのことがない限りは生れ更ってくるものと信じていたのではないか。昔の日本人はこれを認めていたのである。かえって仏教を少しかじった人たちや、シナの書物を読む階級が、はっきりしなくなったので、文字のない人たちは認めていたのである。
私は死後の生命、来世観を考えない宗教というものはないと思っている。宗教という以上、現世だけでなく、後の世の生というものがなければならない。それを、どう日本人は考えているかということ、現在の状態では明確に答えることのできないのは残念であるが、これはぜひ民俗学に志す人々にやってもらわなければならぬ大きな問題である。