Japanische Klassiker mit Furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
私ら兄弟、長兄と次兄の二人はそう露骨にあらわしはしなかったが、私以下の三人は皆凝り性と、人のやらないことをやってみようとする野心と、負けん気というような性癖をもっていた。末弟の輝夫は比較的おだやかな性質であったが、それでもやはり自分の好きな方へ偏り勝なところがあった。
それが静雄になるともっと極端で、この癖がだんだんひどくなり、終いには海軍そのものに居づらくなってしまった。いろいろのことに理解はもっていても、何か人のやらないことをやってみようとする。これは海軍あたりの均一を好む団体社会では無理な話である。
非常に真面目な一本気の男であった。そのくせずいぶん部下を愛したりしたのだから、一緒に面白く遊んだこともあったのだろう。
海軍の拡張史を見れば判るが、最初は主として英米の方から、そして一部はフランスから、軍艦や武器を買入れて強化を行ったが、たった一隻だけドイツのステッチンから買入れている。それが軍艦「富士」であった。第一次は技術者が先方にゆき、第二次に静雄が航海長として受取りに行った。そのためベルリンでドイツ語を習ったのだが、そのドイツ語が一生ついてまわった。