Japanische Klassiker mit Furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
海軍でドイツ語の新聞でも雑誌でも自由に読めるという人はじつに少なかったので、自分でもそれをいくらか履歴にしようとするし、海軍でもそれを利用しようとした。
第一次戦争の時、オーストリアとまだ中立を保っていた間に、海軍のアタッシェとしてウィーンに駐在した。日本から来る人来る人に親切にしたものだから、外交官よりも駐在武官の所に世話になる人が多く、私までよく礼をいわれた。一人で行っていたから酒も飲むし、勝手な生活もしたらしく、この時代がやはり彼の進路を妨げることになったのではないかと思う。
ある時車中で、斎藤実さんに逢った時、親切に弟のことを注意してくれたことがあり、本人にもよく話したが、いっこう遠慮するようなこともなく、かなり批判的なことをいうので、帰国しても軍令部にいることは少なく、いつも局外者という地位にとどまった。
いよいよ第一次戦争が終り、旧ドイツ領の裏南洋が日本の委任統治領になった時、静雄は初代の民政署長になった。中佐だったか、もう大佐になっていたか、そのくらいの時で、自分でドイツ人の残した資料を探して、人の気付かないようなことばかり研究したため、いよいよ軍部から離れて孤立した。