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Japanische Klassiker mit Furigana

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こきょうしちじゅうねん

故郷七十年

柳田 国男

Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme

Aozora Bunko

私の父なども、この人のことをよくほめていた。その上、勤王派の足軽か何かの、ごく身分の低い侍たちが、村上真輔を斬り殺して逃走するということがあった。村上の一族は、下手人たちを探し出し、彼らが最後に高野山に逃れようとするところを待っていて、復讐に成功した。

明治四年のことで、高野の仇討といわれ、日本最後の仇討として有名である。江見は何かの折によくそのことを喋って、われわれに聞かせたものである。

杉浦重剛さんの日本中学にいたことがあるから、巌谷小波と親しくなったのかと思うが、江見も硯友社に属していたことがある。ちょっと異色のある人物で、紅葉さんなどにも喰ってかかるようなところがあった。その作品もいろいろ変化して、はじめはいくらかセンチメンタリズムかもしれないけれども、新しい文学に出て行こうとするような傾向が見えた。『小桜縅』という雑誌を出していたが、田山花袋はそれに二、三の小説を書いてなじみになったらしい。そのうちに江見はだんだんと作風が変り、何となく村上浪六のような風になっていった。

父を早く亡くしたので、母堂に育てられたが、晩年には品川に住み、邸内に土俵を設けたりして、書生を大勢養っていた。