Japanische Klassiker mit Furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
しかし私としては結論を出したくないと思って、ただ聞いた話をそのまま書いておいたが、これはもう民俗学の範囲以外ではないだろうかと思っている。
私の村では、日暮れに太陽が沈みそうになると、親は頭の中で子供の勘定をして、みんな揃っているかどうかと心配したものだった。辻川のような交通頻繁な所でもそうだったから、もっと山家の部落などではなおさら大変であった。
『山の人生』にも書いておいたが、大人の女が門の外に出ているのを遠くの者が見て、今ごろ何だってあんな所に出ているのだろうと怪しんでいるうちに、姿が見えなくなったというような話がいくらもある。
播州にはこういう話が比較的多く伝わっていたのか、『扶桑怪談実記』という本と『西播怪談実記』という本を若いころ読んだ。
明治四十四年ごろに、私どもの尊敬していた、姫路総社の宮司をしておられた庭山武正先生が、わざわざ自分の筆写した『西播怪談実記』を送って下さった。この方はもう亡くなられて、息子さんの代になっている。『怪談実記』にはシナの本からとったような部分もあるように覚えている。主として姫路から西の赤穂とか宍粟とかの話が多く出ていたが、昔から日本全国どこでも聞く同じような話が多かった。