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Japanische Klassiker mit Furigana

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こきょうしちじゅうねん

故郷七十年

柳田 国男

Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme

Aozora Bunko

詩は『詩語砕金』とか『幼学詩韻』とかいうものを手本にして集めて作った詩だから、誰でも作れる、価値のないものであるが、その父のつけてくれた表題が面白い。『竹馬余事』というので、つまり竹馬の余暇に、この詩を作ったというつもりでつけたものらしいのである。裏の名前もシナ風に書いてある。

たしか十三の時の秋で、そういうことをやりたい年ごろだったのであろう。少しばかり漢字を習うと、すぐ大人の真似をしないと気が済まない年ごろなのである。

明治十七年か八年だったか、宮中の新年の御歌始に、「雪中の早梅」という題の詠進をしたことがある。無論預選にはならなかったが、それもこの『竹馬余事』には書き残してある。学校の作文も、折にふれた記事も、みなこの中には入っている。

もう一つこの『竹馬余事』の中で面白いのは、そのころ『昔々春秋』といって大阪の中井履軒が、文章の稽古に支那の『春秋』を真似して、昔話の猿蟹合戦やお伽噺の類を、一々『春秋』のような書き方をして出したものがあった。私はそのころ生意気だったらしく、これを読んで大変感化をうけ、自分も真似して「花鳥春秋」というものを書いたのである。