Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こきょうしちじゅうねん

故郷七十年

柳田 国男

Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme

Aozora Bunko

こんな人は滅多にないと思う。

上海に上陸してから、いつも一定のところに長く滞在する部隊にばかり付いていたので、暇を見つけながら書いていたのであろう。最後は漢口と武昌へ行ったが、それまでの間に、そちこちの記録をとってまとめたのが、その本であった。

戦地から、もう帰ってよろしいといわれてから、せっかく来たのだから第一線の戦場を見ておこうというので、志願してマレーまで行った。ところが、その帰りに台北の上で悪い気流にあって飛行機が墜ち、死んでしまったのである。遺族としてはあきらめられないことであろう。

男の子が一人あって神戸のどこかの学校の先生をしているとか。女の子もあった。細君は網干に住んで、子供の成人を楽しみにして暮らしているらしい。

太田君からは私もいろいろと教えられた。いつかやってきたときも、今日は半日暇だというので、二人で小田急沿線を散歩したことがある。梅の咲くころだったが、太田君は村のつくりが、上方とはまるでちがっている。何かわけがあるのだろうが、上方では見られない景色だといったり、村全体を梅で埋めているようなのは播州では知らないといったりした。