Japanische Klassiker mit Furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
日本のことを書いた大きな著書もある。私らにとってはいちばん良い友人で、「君はこういうつもりで、こう言うんだろうけれど、そういっては向うに分らないから、こういい給え」などと、親切に教えてくれる先生であった。日本では『ニュー・イースト』という、今では珍本の雑誌を出していた。
大正四年に御即位の大嘗祭があったので、その始終を広く人々に伝えてもらいたいというわけで、十人ばかりの人が手分けして歩いたことがある。私は六県ほど引受け、香川、愛媛、広島、山口、島根などを歩いた。その時スコットが、日本語はわからないが、邪魔をしないで、顔付だけで理解するから連れて行ってくれというので、いっしょに旅行した。
旅の間に何かスコットを喜ばせてやろうと思っていたところ、愛媛県の内務部長をしていた知人が「柳田君、御礼に何をしたらいいか」というから、水上警察の小さな汽船を一日借りることにした。船長に、今日一日は私のいう通り、どこへでも行ってほしいと頼んでおいて、スコットと二人で乗込んだ。最初に地図を開いて上陸したのが、興居島であった。だんだん沖に出て、藍の島という孤島に寄ってもらった。