Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
ずっと後のことであるが、有名な『河童』という小説は、私の本を読んでから河童のことが書いてみたくなったので、他に種本はないということを彼自身いっていた。
芥川にはじめて会ったのは、彼がもう一人前になり、大分偉くなってからであった。ある時長崎の図書館に行って、あそこにある古い資料を見ていると、今日東京から本を見に来ている人があると館長がいう。誰だろうと思いつつ、書庫に入ってゆくと、向うから二人連れで、ひょろひょろと背の高いのと、背の低いのとがやって来た。「あの人です」と館長が囁くので、お辞儀をしたのが初対面であった。非常に懐しく思って、「あなたは甲寅叢書の読者でしたね」というと、「ええあれは拝見しております」といっていた。
連れの人は菊池寛であった。この二人連れは背の高いのと横に平たいので、そのころ浅草の十二階とその横にあったパノラマにたとえて、「パノラマと凌雲閣」とよくいわれていた。長崎の物持の好事家で永見徳太郎という人の所に泊っているということであった。
それっきり、手紙を貰うことはあっても、会う機会はなかった。ところが昭和二年であったか、芥川が亡くなるちょっと前に、菊池寛が星ヶ岡茶寮に招んでくれたことがある。