Japanische Klassiker mit Furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
秋田県あたりの若い研究家が、木地屋の研究とともにコケシのことを調べて、さまざまの解釈を下しているが、どれも、どうも納得できかねる。福岡県にも一人、民俗学をやっている曾田君というお医者さんが、やはりコケシを収集しているとかきいている。
東京で子供の髪形でオカッパというのを、郷里の播州ではオケシというが、そのことを考えれば、コケシという言葉は、容易にわかると思う。われわれの子供の時分にいちばん安い小さな人形を「ケシ坊主」といったが、つまりこれである。オケシ人形とか、ケシ人形とか呼んでいたのが転じてコケシとなったわけで、別に荘重な起源があるわけではない。小さなケシ人形という意味なのを、ケシという言葉を知らないで、コケシという一つの言葉と思ってしまったのだ。
オシャブリと東京でいう人形を、上方では舐り人形とか、ネブリッ児とかいっている。私らの子供のころは、一個一厘で一文菓子屋で売っていた。円い木片の一方に顔が描いてあった。中には両方の端に顔のついているのもあって、白木をまるく削って滑らかにし、子供がしゃぶれるようになっていた。つまりこれはゴムのおしゃぶりが出て来る前には、どこにでも見られた品である。