Japanische Klassiker mit Furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
日本は千年あまり前まで首飾りをかける風習の最も普及していた国である。それが現在、西洋流装飾の真似事であるかのごとく見られるようになってしまったのは、どういうわけであったろうか。
まだ昔の風習が多く残っている沖縄には、神に奉仕する女性の家に水晶その他の曲玉・管玉が伝えられている。それらはいずれも旧来の慣行の基礎の上に新たに取り入れられた輸入財の文化であった。普通の島の女は、つい最近までズズ玉を身の粧いにしていたという。つまり順序としては曲玉より一つ古いものが保存されていたのである。
ズズ玉をすぐ仏教の数珠に託してこの語の由来とする説は誤りで、仏教が普及する前からこの植物は知られており、ある宗教学者によれば、キリスト教の一部にも、シャアマン教のなかにも、これが早くから入っている。四国の近世方言ススタマ・スズタマ以前に、『和名抄』その他にもツシタマ・タマツシとあって、いずれも珠として用いられた痕跡がうかがわれるのである。
仏教の浸潤が浅く、数珠も知らない沖縄ですら、この実はシシタマとしてよく知られ、糸を貫いて首にかける風習もあるのである。私はこの実が大きくて堅いことから、あるいは稲の豊熟の呪に使われたかとも想像する。