Japanische Klassiker mit Furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
世界苦というのは他にもお連れがあるから、皆と一緒につき合って行っていいが、この孤島苦の方を沖縄の人が気付かないようでは駄目だ、沖縄県でも自分の村の仲間のうちの一つ低いものを軽くみるようでは駄目だということを、可なり強い言葉で話したのである。すると大体の人は皆一様にちょっと嫌な顔をしたが、それ以来沖縄には、複雑な内容と気持とをもった孤島苦という言葉が行亘っているらしい。
沖縄にはどうも我々が考えて条理のないものがある。例えば、北海道の人は本州のことを内地という。前にも話した私の子供の頃の仲間で、辻川から北海道に移住した松岡和吉というお爺さんなど、この成城の近所に晩年を送っていたが、郷里に行ってきたことを「この間ちょっと内地へ帰って来ました」などと言っていた。つまり播州のことを言っているので、その位「内地」というのは良いかんじをもつ言葉なのである。
ところが、沖縄へ行って内地という言葉は禁物である。それでは沖縄は外地か、と反問されてしまう。私も向うへ行った時、最初に注意されたのが、内地といってはまずいということであった。いったい、こんな癖を沖縄人にうえつけたのは誰だといいたくなるほどである。