Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじせそうひゃくわ

明治世相百話

山本 笑月

Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate

Aozora Bunko

屋根船盛衰記

そのころ公園二区で評判の△の家へ花形文士の美妙斎主人がせっせと通うという噂、まんざらうそとも思えなかったが、その噂の女性は同家の主婦で三十前後の若づくり、薄いモのある細面で、美人でもなんでもないが、紫の大てがら、黒襟のかかった八反かなにかの半纏を引掛けた銘酒屋タイプ、今の文士が血道をあげるバーの女給とは風俗もだいぶ違う。

屋根船盛衰記

イキな家業の船宿の女将

夏は涼み、冬は雪見と江戸時代の名残りを止めて、大川筋に上下した屋根船の姿も今日ではほとんど見られぬ。現に貸舟屋はあっても遊船宿はなく、モーターボートの走る大川にいまさら大時代の屋根船でもあるまいが、明治の中頃までは、屋根船や猪牙の艪の音を夕闇に響かせて帰りを急ぐ柳橋、舟遊びの通客も多かった。

家号を書いた行灯に腰高障子、店は折曲りの土間になって大きな欅の角火鉢、支度待つ間の一服というのが普通の構え、たまには小座敷があってちょっと一杯、それが嵩じて座敷も立派に、広間もあるという待合式の家もでき、屋根船の四、五艘は河岸に舫って上流紳士の出入りも繁く、ほろ酔い機嫌で芸者幇間に取り巻かれ、「御機嫌よう」