Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじせそうひゃくわ

明治世相百話

山本 笑月

Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate

Aozora Bunko

田口米作と永田錦心

見よ、茶の間の障子の腰板から五寸ばかり上の方が一直線に泥の痕、聞けば親猫が外からお帰りの節、開けてくれとたたくのだとは、いよいよもって無気味の至り。

十数年のながの年月、同家で生れた子猫の数はおびただしく、随って嫁入り先も少なからず、おせっかいの友人が、嫁入り先を調べたら驚くなかれ四十六軒。一つそのもらい主を集めて大懇親会を開いたらどうだというと、一人が「惜しいことをした、そんなにあったら三味線屋へ売っても大したもの」に主人公苦い顔。

田口米作と永田錦心

不思議な縁で生れた大家

清親についで漫画の先駆者「四睡の巻」「長短の巻」など奇想天外の傑作を遺した田口米作画伯は、もっぱら古画によって学んだ人で、その画風は真に飄逸の点で天下一品、しかし漫画以外は気に向かぬと描かないので、その作品は至って少ない。

明治三十五年の一月十日、師の清親方へ年始に行って、午後三時ごろ帰宅すると突然脳貧血を起し心臓病を併発して、七日間ぶっ通しに昏睡したまま、ついに永眠。

芝桜川町の家へ通夜に駆けつけた清親翁、落胆しつつ語る、「もう二十五、六年前だ、私が愛宕山へ写生に毎日出かけたが、いつも傍へ立って熱心に見ている子供があった。