Classici giapponesi con furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate
催眠術公開の皮切り
その後また本所の玉村さんというお医者から性懲りもなく狸を貰った。これは小柄の狸で毛並も美しくいかにも可愛らしい上に、いろいろの芸があってお回りもすればチンチンお預け、人の膝へ乗って睡るほどの愛嬌者、まことによく仕込んであるが家庭の都合で手放すというわけ、ありがたく頂いたが、ここに一つ珍妙な条件があった。
この小狸、どうしたわけか雨傘が大嫌い、蛇の目でも番傘でも決して見せぬように、というのがその条件である。万事承知と連れ帰って可愛がっていたが、そのうちに右の条件を聞き知った若い者たち、面白半分私の留守に番傘を見せた。狸は驚いて狂気の如く騒ぎ狂う。それが度重なってとうとう気が荒くなり、芸は忘れる、膝へは乗らず、惜しいかな、ただの狸に化けてしまった。
催眠術公開の皮切り
落語家ブラックの苦心物語
眼色毛色の変った落語家英人ブラック、本業の傍ら当時まだ行われなかった催眠術に興味を持ち、二人の少年を相手に熱心に研究を始めた明治二十八年頃のこと、もちろん内々で原書と首っ引き、仲間の者も知らなかった。
ある時、突然ちょっと話があるというので、当時根岸御行の松のわきにいた同人宅へ出かけると、右の催眠術の一件、いよいよ成功したから唯今実験して見せるという。