Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

めいじせそうひゃくわ

明治世相百話

山本 笑月

Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate

Aozora Bunko

交通地獄の元祖

これが角乗りといって川並得意の芸、浮いている代物だから下手をすると仰向けに自分がざんぶと水の中、そこでこの角乗りは平素練習を怠らなかった。

長鉤で調子を取って、ぐるぐると水車のように角を回す手際、いや、足際は全く鮮やか、鉤なしに腰で加減して回すのは先生株。ところで毎年大川出水の場合などはこれらの川並人足が、両国、大橋はじめ橋々を固めて警戒するため水防組ができて、夏の初め新大橋の下流で出初の式を行った。百余名の腕利きの川並が水防組の揃いの袢纏で、川中に繋いだ幾組かの筏の上へ陣取る、式が済むと一斉に件の筏の縄を切る、角材はバラバラと崩れる。その一本一本へ巧みに乗っていて、そのまま角乗りに掛る。

消防の梯子乗りの格でいろいろの放れ業を見せる。足駄ばきで巧みに回すのもあれば、角の端から端へ逆立ちで行くもあり、角の上へ三宝を置きその上で見事な逆立ちなど晴々しい水上の芸当、それで袢纏を濡らさずに帰るのが自慢、木場年中行事の一つとして明治の中頃まで続いた。

交通地獄の元祖

筋違時代の閑寂気分

変れば変るもの、目まぐるしい帝都の発展に、先祖代々の東京ッ子も昔の赤毛布よろしく、見当のつかぬ市中の変化、明治の初年から二十年代の頃を思うと、さらに輪をかけた変化の跡が偲ばれる。