Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじせそうひゃくわ

明治世相百話

山本 笑月

Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate

Aozora Bunko

南洋最初のお客様

ともかく当時の興行としては破天荒、和製のハーゲンベックがすでに四十年前にお目通り。

南洋最初のお客様

猛獣の曲芸にびっくり

今は日本の委任統治で朗らかだが、昔は食人種などと脅かされた南洋諸島の一つ、トラック島から明治二十五年の夏、王弟サンミとその従弟の両人、南洋貿易の小美田氏に伴われて遥々来朝、東京見物のそのついでに拙宅へも御入来、恐る恐る款待したが、南洋からのお客様はけだしこれが初もの。

サンミ王弟は年の頃二十六、七、磨きのかかった赤銅色、体格もがっちり、態度も鷹揚、ギロリと光る眼つきは凄いが王弟だけにどこか備わる威厳。従弟の方も二十四、五、小柄でハイカラ、頭髪も七三に分けて気の利いた好青年、両人とも肩から胸へ斜めにかけた革帯へ、丸形の飾りが五つ六つ、これは部族同士の闘争に、敵を屠った数だけの勲章と、いわれを聞いて少々びっくり、但し御両人そんな気振りもなく、ただニコニコと愛想よし。

縞ネルのシャツに、同じく腰巻、外出には例の白布を頭にくるくる、はだしは遠慮で短靴、といった風俗で浅草公園をひと巡り、物見高い群集に案内役の我々大閉口。ようやく切り抜けて六区に出で、当時興行中の猛獣曲芸を見物、初めて見る象や虎にびっくり、虎と人間の凄い組打ち、火のついた輪をくぐる豹の勢い、さしも勲章だくさんの猛者も、双方から私に