Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじせそうひゃくわ

明治世相百話

山本 笑月

Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate

Aozora Bunko

葉巻形気球の初飛揚

こうした風景も一種の時代色で、当時は眼にも慣れたせいか格別笑いもしなかった。

もっともそのころ東京でも全身を包むような大きな肩掛けが、婦人の間に流行し、奥さん階級や御新造連が毛布ほどの奴を三角に折って着用、その恰好は赤毛布式と大差はないが、品物は遥かに上等で、初めは高価なものであったが、追い追い安物もできて、一般的に流行。随ってボロ隠しなど、悪口も出る。上の方から段々廃れて、果てはこれも赤毛布の御親類となり、田舎のお婆さんまで着て来るようになって、東京はショールの時代と入れ替った。

葉巻形気球の初飛揚

搭乗中止で命拾いした曹長

ひやりとした話。飛行機時代から見れば問題でないが、時は日露役前の明治三十六年、アドバルーン宜しくの円形繋留気球が一進歩して、葉巻型の気球が初めて陸軍の御採用。その初飛揚が牛込の築城本部で実行、係員のほか出入禁止で前夜からガスの注入。

薄寒い十月はじめ、夜の十時からとの特別の案内。行って見ると灯火管制ではないが広場に暗闇で提灯がちらちら、その中で主任の徳永大尉と助手の大谷曹長が兵士を指揮して、ガスの機関にせっせと鉄くずを入れている。