Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじせそうひゃくわ

明治世相百話

山本 笑月

Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate

Aozora Bunko

新聞小説の第一声

私の家は代々神田三河町で火事とは親類、あまりのことに明治五年深川木場へ転宅、随って右のお玉ヶ池の一件も、遠い遠いで屋根へ上った若い者も、遂に西北の風に顫えながら元の寝床へ逆戻り。

ちょうどそれが夜中の二時、朝になって驚いた。火は既に東神田全部と日本橋区の半分を境に大川方面へ迫って来た。

風はますます烈しく、黒煙は天を蔽うて凄い。それでも川向うの火事と安心していると午前十時頃、火は烈風に煽られて大川を越して東両国の中村楼へ飛ぶ。正午頃には深川の大伽藍霊巌寺へ飛んだ。さあ大変と早鐘やスリバンの響きに狼狽の体、竜吐水を持ち出すやら、四斗樽へ水を運ぶやら。

霊巌寺の火はとうとう上木場へ飛んで、いよいよ目と鼻の間へやって来た。薪のような大きな火の子が空を舞う、子供たちは怖がってベソを掻く始末。せっかく深川へ来てまた焼けるのかと覚悟はしたが、幸い通り越して洲崎河岸へ飛び、弁天の社を残してここでも数十戸を焼き、夕刻鎮火。

まる一日の火事騒ぎ、火アシの早いのと飛火の多いので大火になったが、神田の火事に深川で焼けそこなうなど全く飛んだことだ。

新聞小説の第一声

多芸多能だった前田香雪翁