Classici giapponesi con furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate
水浴させた文晁の画
(昭和七年七月)
水浴させた文晁の画
絵具の使い方を知らぬ画家
日本画の彩色法も、今はだいぶ手法も違って来たが、古来本格的に濃彩を施すのは相当修練を要したもので、土佐派でも狩野派でも胡粉のとき方からしてけいこさせる。絵具も優良の精品を選んで大切に使用した。随って古名画の着色は、時代を経てもなんら甚だしい変化はない。古色は帯びても剥落変色などの憂いがない。
然るに今の展覧会の出品画中には、開会中はやくも胡粉や絵具の剥落したものさえ見うける。本格の使用法を研究せぬ結果だ。土佐派の故在原古玩翁など常にこのことを歎じていたが、翁の許へは絵具の研究に他派の画伯も通って来たくらいで、土佐派は特に彩色が濃厚であるだけに、その研究も行き届いていた。
青緑山水の得意な文晁なども着色は確かなものであった。故田口米作画伯が文晁の寿老人の画幅を愛蔵していたが、あるとき幼い令息が、件の画幅へ赤インキを垂らした。画伯は直ちに物干しへ持ちだし、画面へざあざあ水をかけた。門人が驚いて先生大丈夫ですかというと、画伯は「文晁の彩色だからこのくらいのことは平気だ」としきりに如露で水をかける。